top of page
検索

「知能は育つ」ということについて

  • Hope ABA
  • 2025年6月12日
  • 読了時間: 3分

ユヴァル・ノア・ハラリという歴史学者が『サピエンス全史』で興味深いことを言っています。

私たちホモ・サピエンスが、体型脳の大きさでも優れていたネアンデルタール人を押しのけて、地球の主役になれた理由――それは「虚構を信じる力」だと。


たとえば「神さまがいる」とか、「この紙切れ(=お札)に価値がある」とか、「みんなで同じ国に住んでる」とか、実体はないけれど、多くの人がそれを信じて行動する――それが「虚構の力」。この力で私たちは、大勢で協力して、大きな社会を作ることができたのです。


さて、この「信じる力」って、実はとても身近なところにも現れています。たとえば、ある会社の小学校1年生算数の教科書では、最初のページには、いろんなクマさんの絵が描いてあり、「いくつあるかな?」と数える問題があります。

クマといっても、赤い服を着たのもいれば、逆立ちしてるのもいます。子どもたちはそれらを見て当たりお前に「これはぜんぶクマ!」と信じて、数えるのです。


しかも、もしページが破れていて見えない部分があったとしても、「ここにもクマがいたんだよ」と言われれば、「ああ、じゃあ1匹足しとこうかな」なんて素直に思えたりする。

これって、「そこには“いない”けど、“いたことにする”」という、まさに“想像のチカラ”。


そして、こういうことができるのは、人間が「言葉」を使えるから。

言葉は、目に見えるものだけでなく、見えないもの、存在しないもの、未来のこと、過去のこと、なんでも語れる道具なのです。


言葉があるからこそ、私たちはいろんなことを考えられるし、組み合わせて新しいことを思いつくこともできるのです。つまり、「知能」が育っていくことと「言葉」が育っていくことは、同じ?またはとても近い概念なのではと思うのです。


「知能が上がる」とはどういうことでしょうか。


IQテストでは、記憶力や言語理解、問題解決の力などを測って「知能指数」という数字にします。でも実は、この数字って、言葉を使った思考の結果にすぎません。

だから、言葉の力が豊かになれば、想像力も論理力も伸びて、結果的に「知能が上がった」と評価されることにつながります。


じゃあその「言葉と思考の力」って、どうやって育てるの?という話になるのですが

私たちHopeABAでは、まさにそのプログラムを作って、子どもたちと一緒にチャレンジしています。


ここで成果を全部お話ししたいのは山々なのですが、それはまた今度。

でも一つ言えるのは、「知能って、ほんとに育つんだな…」と、自分自身が思い知らされたということです。そして、だからこそ「検査の数字だけを見て、“できない”なんて言わないでほしい」と思うのです。


WISCの開発に関わり、その後K-ABCという知能検査を自ら開発したカウフマンはこんなことを言っています。


「検査はね、数字を見て“安心”するためじゃない。それを“乗り越える”ためにあるんだ。」

かっこいい・・・。

数字に縛られるのではなく、それを出発点にして、もっと上を目指していく――そんなスタンスで、子どもたちと向き合っていきたい。



 
 
 

コメント


bottom of page